アウトリーチ活動


物事を調べるのに、辞書ではなく、google検索やwikipediaを使うようになってきました。最近の検索方法は、文字を読む必要がなく、動画で理解できるyoutubeに移りつつあるようです。現在の教育系youtuberは、監修が伴わない場合が多く、wikipwdiaのように任意の人が内容を書き換えれるわけでもないので、情報を鵜呑みにするのには非常に危険性が伴います。正しい情報を精査できない若者などには非常に危険な状態です。

これを打開するには、自分自身分かりやすい動画を無料で公開するのが一つです。そこまでやらなくても、webinarの技術は高めておいていいと思います。オンライン講義や研究成果報告会、委員会などで役に立ちます。特に地方大まで足を運んでくれる人はそう多くないです。また、専門家のアウトリーチ活動が重要です。対象の動画やtwitterに対して、補足コメントや間違いの指摘することも、教育者・専門家として積極的にすべきことだと思います。


オープンキャンパス
大学教員が一般の方と接する大々的なイベントの一つです。学祭で大学説明会がある場合もありますが、参加する教員は一部に限られます。オープンキャンパスでは、研究内容や学生・院生生活について聞くことができます。参加している大学生や教員には、学生の自由度(自分で勉学を進めていけるか、学部1~3年生でもラボに出入れできるか、授業の出欠の強制力)、勉強の範囲(生物選択でも物理に転向できるか、プログラミングの有無、実験)、国際性(留学サポート、外国語講義、留学生数)、寮の環境(価格、清潔さ、期間)、就活(卒業生の進路、大学のサポート)などを聞くのがいいかと思います。


研究内容の紹介動画
高校生や学部生向けであれば、自分たちで撮影するので十分ですが、海外発信も考えている場合は、動画制作会社に依頼するのがお勧めです。クオリティが全く違います。事前にこちらの要望を伝えて、現場の下見に2時間、当日の撮影に6時間かかりました。監督、カメラ2名、ライト2名、音声1名、時間管理1名で100万円くらい。完成した動画の長さは10分くらいで、youtubeにアップロード可能です。アニメーション動画やCG、日本語訳を作成してくれる場合もあります。


高大連携
最近、出前講義などがあり、大学の講義を高校で受けることができます。ただ、教員にとっては、専門的な話を抑えるため、大学学部レベルでも本領を発揮できていないので、高校レベルに落とされると更に物足りないかもしれません。せっかく連携しても、伝わらないと意味がないですよね。最先端の研究の話を分かりやすく落とし込んでいる、NHKのサイエンスゼロとか、本当に素晴らしいと思います。教員としては、見習わないといけないです。


サマースクール
米国の大学入学は、SAT試験が簡単で受験者間で差がつかない分、課外活動に重点が置かれます。日本でもそれに習って、e-portfolioを始めようとしており、その中の主体性評価の項目に「研究室訪問の履歴」というのが入っています。米国では、夏休みの間1か月ほど研究室を訪問して、院生に付き添って実験・発表、という課外活動をします。日本でも、大学が1~2時間程度の体験実験を催している場合があります。私達は教育が主な仕事なので、連絡が来たらもちろん対応しますが、事前になにも調べてこず、モチベーションも低かったりすると、とても残念な気持ちになります。時には、その高校や推薦した先生のクレジットが喪失されます。米国のシステムを真似るのであれば、日本の高校の先生たちも、欧米の推薦書の書き方と生徒を推薦することのリスクを認識しておいた方がいいかと思います。詳細はココに書かれています。


サイエンスカフェ
博物館とかで、小中学生向けにイベントをしたりします。一般の方向けに講演をしたりもします。お店でやっていても、大抵ボランティアなので、無料でやってます。なんでも聞いてあげてください。聞かれれば聞かれるほど、喜びます。

研究・教育関連のお店
サイエンスバー
ハッカーズバー
academist bar
みらい研究所
FabCafe

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